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グローバー・ワシントン Jr.
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まだ4作目は聞いていませんが、シリーズの中で一番気に入ってます。今までのイマージュや2,3はバラエティーにとんだ内容の作品でしたが、このアムールに限ってはテーマがありとってもロマンティックで、夜聞くには最高のアルバムになっているのではないでしょうか これからもこのシリーズには期待します。
「ワインライト」で、そのスムーズなサックスサウンドに魅せられてから、正直フュージョンの音源でしか、彼のサックスを聴けないことを不満に思っていた。このCDは、不覚にも存在を知らないうちに廃盤になっていたものであるが、マーケットプレイスで偶然に見つけてさっそく入手。やはり彼のサックスの音色の美しさは(フュージョンのアルバムでも十分美しいのだが)リアルジャズのほうがずっとよい。
バラードとボサ・ノヴァを基調とするこのアルバムは、とにかくリラクゼーションにあふれている。何といっても共演のピアニスト、ハンク・ジョーンズが光っている。逆にいえば、彼以上の人選はあるまい。トランペットのエディ・ヘンダーソンの端正な音色もまたよい。特にすきなのは2曲目の「恋に落ちたとき」、「フラミンゴ」の2曲であるが、とにかく音色できかせる。ただ、それはジャズとしての深みや革新性という観点からすれば不満足ということでもある。
しかし、すべて許せるのがやはり彼のサックスの音色の美しさ。バラードの抒情性だろう。欲をいえば、同じセッションで、オムニバス「プライム・カッツ」に入っているボーナストラックの「マイ・フーリッシュ・ハート」がものすごくよいのだが、次回再発売の際にはぜひ加えてほしい。
今は亡きサキソフォニスト、グローヴァー・ワシントンJr.が「スムース・ジャズ」を演奏し始めたのは、そういう音楽用語がまだ生まれてもいなかった頃のこと。しかしながら、ミューザク(レストランや公共待合所に流すためのBGM)の発案者だって一種のパイオニアと言えるわけで、革新というものが必ずしも偉大な芸術に寄与するわけではない。ここでミューザクを比較の対象に持ってきたのには、それなりの理由がある。爽やかなメロディー、流麗でどことなくファンクっぽいグルーヴ、叩きつけるようなベース・リフ、シンセサイザーによるコード(いずれもこの1時間作品で堪能できる)を融合させたワシントン節は、ビートを伴ったときのエレベーター・ミュージックに酷似しているではないか。しかし、このブレンドの妙こそがワシントンに富をもたらしたのだ。その証拠に、「Winelight」や「Just the Two of Us」(後者はメドレーの一部として演奏されており、この曲をヒットに導いたビリー・ウィザースのボーカルはない)といったチューンは幅広いオーディエンスを獲得した。ジャズを心底愛好しているわけではないが、砂糖をまぶせば受け入れてくれるという層である。
とはいえ、このサキソフォニスト(テナー、アルト、ソプラノの3種類のホーンを吹きこなす)とそのバンドは、とりわけ「Let It Flow」において、激しいプレイやノリのいいところも披露している。どのプレイヤーも優秀だし、サウンド・ミックスも秀逸だ。それでも、かつてはジャズ・ミュージシャンだったワシントンならもっとすごい事をやれたろうに、と思わずにはいられない。ここで流れる音楽には、無菌状態と形容したくなるような雰囲気がある。ロックすることはあっても、スウィングすることはないのだ(例外は「Blues for DP」)。ただ、ひとつ意外な聴きどころがある。それはスティーリー・ダンの「Time Out of Mind」のカバーだ。最初は他のワシントンのレパートリーと同じく小ギレイで表面的に聴こえるが、どうしてどうして。本作中もっともメロディックで美しいハーモニーを持つチューンであることが次第に明らかになってくる。(Sam Graham, Amazon.com)
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